巨匠ケンペ最大の遺産「R・シュトラウス管弦楽曲集3」ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)録音 1972〜74年、ドレスデン、聖ルカ教会❶『家庭交響曲』❷交響的幻想曲『イタリアから』❸交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』❹交響詩『ヨゼフ物語』その他、収録曲目の詳細は掲載写真をご覧下さい。とにかく、シュターツカペレ・ドレスデンのサウンドの美しさにノックアウトされる決定的名盤です。そのオーケストラの美質で、シュトラウス管弦楽曲の世界を巨匠ケンペが見事に描き尽くします。わたくしの最も好きなシュトラウス指揮者が、ケンペとベームなのです。『家庭交響曲』の滋味あふれる楽しさ、比較的後期に属する傑作シンフォニーの真価を余すところ無く鑑賞できます。『イタリアから』の燦々たる陽光が降り注ぐような麗しさ。第1楽章の憧れに満ちた美しいメロディを聴いただけで、シュトラウスのイタリアに寄せる想いが切々と伝わってきます。全曲全篇に懐かしいロマンティシズムが溢れる名曲です。『ヨゼフ物語』も流れるような曲想がステキですし、『ティル』は誰知らぬ者とてない超有名曲であります。まだ所有していない曲をまとめて入手できる機会です。とにかく、今ではこんな素晴らしいシュトラウス解釈のできる指揮者は存在しないのです！それにしてもドレスデン・サウンドの無上の美しさはどうでしょう！　これぞドイツの真髄と言えるでしょう！レコード盤は未使用品並みにキレイで、おそらく未通針。LPというメディアの性質上、たとえシュリンクしてある新品でもノイズが出ることはあり得ます。新品イコール、ノイズ皆無とは行かないことは、再三再四申し上げる通りです。それがLPレコードの宿命。その代わり、音質は素晴らしいのです。トーマスみたいな病的に神経質なガイキチ・クレーマー・タイプの方は、タワー・レコードなどの店舗に行くべきです。オークションは厳にご遠慮ください。申し訳ありませんが、値引き交渉は致しません。